構音障害コラム⑤発展編!簡易チェック
最後に発展編として、呂律が回らなくなってしまう可能性があるものを詳しく解説していきます。
障害の種類
呂律に問題が起こる可能性があるものは3つあります。
⑴運動障害性構音障害
⑵器質性構音障害
⑶機能性構音障害
これらは、すべて発音がうまくできなくなってしまいます。
つまり、すべて呂律が回らないと感じる可能性があります。
これらは原因によって、分けることができます。
詳細については後程、詳しく説明します。
障害の目安-チェック
まず、セルフチェックしてみましょう!
実際に舌を動かしたり発音したりして、当てはまるものにチェックをしてください。
1.同じ音を言い誤ることが多い
2.同じ音が歪んでしまうことが多い
3.速い会話についていけないことがある
4.舌の先端で口の中の天井を触ることができない
5.舌の先端で上唇を触ることができない
6.過去に口唇口蓋裂・舌小帯短縮症と診断された
もしくは手術を受けたことがある
7.脳血管疾患の既往がある
8.舌や唇を動かしづらいと感じる
セルフチェックで当てはまるものはありましたか?
当てはまったものを詳しくみていきましょう。
1,2,4,5,7,8に当てはまる方
運動障害性構音障害の可能性あり
⑴運動障害性構音障害
原因
脳血管疾患や事故など脳の損傷
症状
舌などの運動がうまくできない
発音に必要な
・神経伝達
・筋肉の運動
これらに問題が生じてしまい、うまく発音できなくなります。
改善方法
麻痺が起きている部分や程度などに応じた練習を行います。
症状で練習方法は異なります。
詳しくは⇨構音障害コラム②へ
4,5,6に当てはまった方
器質性構音障害の可能性あり
⑵器質性構音障害
原因
発声発語器官に構造的な問題
この構造的な問題は大きく2つあります。
①先天的問題
・舌小帯短縮症
・口唇口蓋裂 など
②後天的問題
・事故や手術による後遺症
症状
構造的に発音がしにくい
改善方法
構造の問題の程度に応じた対処が必要
・手術
・補綴 など
必要な治療(手術など)を行った後、発音の練習を行うことが多いです。
気になる場合は、医療機関を受診してみてください。
詳しくは⇨構音障害コラム④
1,2,3に当てはまった方
機能性構音障害の可能性あり
⑶機能性構音障害
原因
明らかな原因がない
原因はありませんが、共通して舌が不器用であることが多いです。
症状
うまく発音することができない
一般的に滑舌が悪いといわれる人は、この機能性構音障害であることが多いです。
改善方法
不器用な舌の使い方を鍛える
まずは、大きな運動から練習します。
徐々に細かい運動を取り入れて、正しい発音を身につけます。
詳しくは⇨構音障害コラム③