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滑舌コラム⑦:滑舌と関係する障害の可能性 | 吃音・滑舌改善サイト
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~ 滑舌コラム ~ 滑舌コラム⑦:滑舌と関係する障害の可能性

前回は発展編として、滑舌チェックや悩み相談をご紹介しました。

発展編-診断,お悩み相談
コラム⑥ 滑舌診断とチェック
コラム⑦ 滑舌と障害の可能性
コラム⑧ 滑舌と吃音の違い

今回は、発展編の2つ目として「滑舌と障害の可能性」について解説していきます。

滑舌から生じる諸問題

滑舌は社会生活に関わる

発音に関する研究の中に、
“発音に問題があるお子さんは、友人からのからかいなどが原因で不登校や引きこもりが起こることがある”という報告がいくつかあります。

この問題は、年齢に関係ないと発生してしまうといえます。

・話すことが億劫になる
・活動が消極的になる…

このように滑舌が悪いことで発話に自信が持てず、不安を感じてしまい生活への影響が出てしまう可能性があります。

滑舌に関わる障害もある

滑舌が悪くなる可能性のあるものとして構音障害というものがあります。

構音とは専門用語で発音のことをいい、構音障害とは発音に問題がある状態をいいます。

構音障害は、原因によって種類があります。

これに当てはまる場合、的確なトレーニングやリハビリテーションを行う必要があります。誤った方法で練習をしてしまうと、症状が悪化してしまい滑舌が逆に悪くなることもあります。

せっかく練習をしても、悪化したり、改善がみられなかったりしては、時間もお金ももったいないです。

滑舌が悪くなっている原因をしっかりおさえることが大切です!

滑舌悪化の原因4つ

滑舌の原因と構音障害

では、なぜ滑舌は悪くなってしまうのでしょうか。

滑舌が悪くなる原因として考えられるのは以下の4つです。

これらは、発音に問題が起こります。

原因それぞれの特徴

では、滑舌に問題が生じる可能性のある4つ原因の特徴を詳しくみていきましょう!

1.機能性構音障害

機能性構音障害とは、明らかな原因がないにも関わらず発音がうまくできないことをいいます。

つまり、舌の動きや構造に問題がないのに、発音が悪くなってしまう状態です。

滑舌が悪いと悩む方は、この機能性構音障害であることが多いです。

2.器質性構音障害

舌や唇など、発音に必要な部分に構造的な問題が生じることで起こります。

この構造的な問題は大きく2つあります。

①先天的な問題:舌小帯短縮症や口唇口蓋裂など
②後天的な問題:事故や手術などによる後遺症など

このように、発音に必要な舌などを正しく動かすことが構造的に難しい状態をいいます。

3.運動障害性構音障害

脳血管疾患や事故などが原因で起こります。

発音に必要な運動を司る脳の部位を損傷してしまうことで、神経の伝達などに問題が生じてしまいます。

これにより、舌や口唇に麻痺などの障害が生じることで構音がうまくできなくなるものをいいます。

4.吃音(どもり)

身体(口や舌など)に問題がないにも関わらず、たどたどしい話し方になってしまうことをいいます。

・言葉がうまく出てこない
・話そうとするとつまる
などの症状が出てしまいます。

明らかな問題がないという点では機能性構音障害と似ているように感じますね。しかし、吃音の一番の問題点は“言葉自体が出てこない”ことです。

吃音と機能性構音障害の違いについては、次回のコラムで詳しく解説します!

あくまでも目安

ここで紹介したものは、発音などの言葉に問題が生じてしまうもののほんの一部です。

この他にもたくさんものがあります。しかし、一般的な“滑舌が悪い”とされる原因は機能性構音障害であることが多いです。

このコラムであげた原因は、あくまでも可能性がある原因の一部です。ですので、症状が気になる方は医療機関へ受診してみてください。

次回は「滑舌と吃音の違い」

次回のコラムでは、吃音と滑舌の違いについてご紹介します。

★滑舌悪化の原因は舌にある

著者

林 桃子(言語聴覚士)

経歴

・リハビリテーション病院 勤務
・総合病院 勤務
・デイサービス 非常勤勤務
・言語聴覚士養成校 非常勤講師